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読書の記録です。

「はやく名探偵になりたい」

東川篤哉/光文社

烏賊川市のお騒がせメンバーが帰ってきた!
烏賊川市で探偵事務所をひらく鵜飼のもとには、不思議な依頼が舞い込んでくる。
大学生アルバイト、流平とともに、愚鈍なる思い込み…もとい華麗なる推理と、猪突猛進なずっこけプレー…いやいや、見事なチームワークで次々と難事件を解決!

ドラマ「私の嫌いな探偵」を見るまで、烏賊川市シリーズを知らなかった!「完全犯罪に猫は何匹必要か?」を10何年か前に読んだんですが、全く話のあらすじが思い出せない。笑。読む順番が違いますが、読むのに支障は無かったです。
私、ドラマで剛力さん演じる大家さんが好きなんで、小説ではどんな感じなのかな~?と楽しみにしてたんですが、鵜飼探偵と流平くんは出てきても、大家さんが出てこないっ!大家さんはドラマオリジナルの登場人物なのかな?残念だー。他の作品に登場してるのかもしれないけど。
「藤枝邸の完全なる密室」せっかくの密室が!と犯人に同情してしまいました。密室がさらに大きな密室でカバーされて、全く意味を成さなかった密室泣かせの事件。きれいにまとまっていて、この中で一番好きかな。
「時速四十キロの密室」浮気調査のはずが、追跡途中で調査対象が死んでしまった!むむむ、これは苦しい・・・。釣りのことは良くわかんないからなあ。トラックの荷台で血まみれになったら、トラウマになりそうなもんだけど、この鈍さ・・・もといハートの強さが流平くんの武器ですね!
「七つのビールケースの問題」これ、ドラマでやってたなー。そのおかげか、イメージが浮かんできやすかったです。酒屋の女の子の喋り方が、ラシィ(オーフェンの)とかぶってしまった・・・。
「雀の森の異常な夜」なるほど!逆やったんかーと感心。
「宝石泥棒と母の悲しみ」最後の「があがあ」と「わん」に和んだ。宝石を隠す場所としてはありがちな話だったけど、これは親子愛の話だから、いっか・・・。
鵜飼さんが頭の中で、玉木ボイスだった・・・。お笑いの部分を挟みつつも、結構ミステリとしてちゃんとしてるなあと思いました。鵜飼さんもちゃんと推理してるし。

最後に、なるべく刊行順に読むためにメモメモ。
密室の鍵貸します→密室に向かって撃て!→完全犯罪に猫は何匹必要か?→ここに死体を捨てないで下さい!→交換殺人には向かない夜→はやく名探偵になりたい→私の嫌いな探偵


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