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読書の記録です。

「仕掛島」

東川篤哉/東京創元社

岡山の名士が遺した二通の遺言状。一通目の遺言に従って、一族は瀬戸内の孤島・斜島に集められ、別荘『御影荘』でもう一通の遺言状は読みあげられた。翌朝、相続人の一人が死体となって発見される。折しも嵐によって島は外界から隔絶される事態に。相続人探しの依頼を受けていた私立探偵・小早川隆生と遺言執行人の代理を務める弁護士・矢野沙耶香、ふたりは次から次へ奇怪な事件に巻き込まれていく。

「館島」、なんかインパクトあったなあ・・・というおぼろげな記憶でハードルをあげてしまいました。確かに大がかりな仕掛けはありましたが、キモは入れ替わりトリックです。
しかし、久しぶりの嵐の孤島モノを楽しめました!地方の名家、八つ墓村を思い出すような隠し通路、冒頭の海中の竜の謎は!?とミステリー感満載でした。
別荘地はある形を模して作られており・・・というところから、建物がメインか~どう動くのかな?と思っていたら、動くのはそっちかい!巨大仕掛け絵本、実際に見てみたいですけどね~。
コミカルな小ネタをちょいちょいはさみつつ、テンポ良く進んだと思います。短編の方が多い印象ですが、実は長編の方が上手いのかも!?弁護士の沙耶香さんと探偵の隆生が変にしっとりしないのも良い。小ネタですが、隆生さんのお父さんがお母さんにベタボレなのがめっちゃ良かったです。小早川家は平和や~笑。
和尚さんは喋り方詐欺だと思うの…。ぜっったいみんな騙されるから。



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