「カクレカラクリ」
郡司と栗城はトロッコ&廃墟マニアの大学生。真知花梨に思いを寄せていた栗城は、郡司とともにそこに行きたいふりをして彼女の実家に泊めてもらう。夏休みを利用して訪れた彼らは、その村に伝わる「カクレカラクリ」の言い伝えを聞く。
表紙の森のイメージから、少し怖い話なのかと思っていたら、これがすごい見当違い!あー、「ダ・ヴィンチ」に広告が載ってたのは見たんですが、真面目に見てなかったしなあ。あれ、ドラマにもなってたんだっけ?出演者に興味がなさすぎてスルーしてましたけど・・・。とにかく、私の先入観とは違い、さわやかな感じのする物語でした。そして、意外にコカ・コーラの存在感が強い。笑。これ、サイダーとかラムネに変えると違和感感じちゃうんだろうなーとか考えてしまった。ラムネの方がおいしいのにー。
廃墟とか、古いものにときめく気持ちは、わからんでもない。ときめくというか・・・。ぼろぼろの小屋とか気になりますよね。なんか存在自体が。あとは、生きているうちに、トロッコには乗っておきたい。トロッコ楽しそうだー!工学部は女子の数が少ないので、誰でもマドンナと言えばマドンナらしい。という話を聞きました。あ、理系の女子は怒ってはいけないですよ。そうでなくとも、メカに強い女子はステキですから!メガネに白衣の女子もステキ・・・。試験管とか振って欲しい。という私の好みはどうでもいいですか。笑。萌絵さんを彷彿とさせるお嬢様キャラが登場します。うーん、森さん、実は女性キャラクターの引き出しが少ない?私は、郡司君の飛躍する会話が好きでした。
暗号は、言われてみればなるほど!という感じ。あれは、気付いている人多そうだなあ。なんてことないカラクリだったわけですが、無意味なものほどおもしろい、と言うではありませんか。大学生になってもこんな宝探しの大冒険ができるなんて、うらやましいぜ。どこかに伝説は落ちとらんか。夏休みはどこだ~。(しつこい)
「一般に、存在を証明することは、存在しないことを証明するよりもはるかに容易である。ただ一つそれを見つけ出せば良い。ただ一度それを目撃し、ただ一度それに触れれば良い。それが存在の証明になる。しかし、存在の証明ができないというだけでは、存在しないことの証明にはまったく不充分なのだ。それゆえに、悪魔、天使、精霊、霊魂のたぐいの存在を信じる人々が絶えない。」
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