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読書の記録です。

「ダイイング・アイ」

東野圭吾/光文社

記憶を一部喪失した雨村慎介は、自分が死亡事故を起こした過去を知らされる。事故の状況を調べる慎介だが、以前の自分が何を考えて行動していたのか、思い出せない。しかも、関係者が徐々に怪しい動きを見せ始める…。

ハードボイルド風な感じ。出だしが、事故で死んだ女性の視点から始まっていて、ミステリアス。物語に引き込まれます。
ただ、その後の展開が物足りなかったかなあ。珍しく、自分の中のネタバレストッパーが働いているので、詳しい記述は避けておこう。笑。まあ、結局オカルトな方向で理由づけをしようとしたところがね・・・。あと、交通事故のアレコレはちょっとくどい印象を受けました。
一番ひっかかったのは、物語のキーパーソンとなる瑠璃子という女性。記憶喪失後、慎介の店を訪れたミステリアスな女性です。仕草が色っぽく、慎介はフェロモンにノックアウトされてしまうわけですが・・・。これは同性から見ておかしいだろうと思う人は結構いると思います。だって、毎回とりあえず脱がしてやっちゃえみたいなノリなんですよ。笑。なんか淫乱っていうと言葉は悪いかもしれないけど、そんな印象を受けました。男の人って、こういう女性に魅力を感じるの・・・?少なくとも、東野さんは魅力的というイメージでこの女性を書いたんだよなあ。ううん、理解できない!
主人公がいろいろ駆け引きしながら、探偵っぽいことをするのですが、嘘や出まかせを大胆に使うところには、はらはらしました。一番かわいそうだったのは、刑事さんかな。早く帰ってれば良かったのに・・・!
東野さんはお酒好きとどこかで読んだ記憶があります。慎介の仕事がバーテンダーで、カクテルが良く出てきます。カクテルはあんまり飲んだことがなくて、わからないのですが、とにかく甘いというイメージだけあったので、ジンベースの苦味の強いカクテルもあるんだなーと新発見。新発見といえば、ハイボールが意外においしくてびっくりしました。
マネキン部屋は不気味で怖そう・・・。夢に出そう・・・。ブライスは大丈夫なのになあ。(ブライスは男性に苦手な方が多いというイメージが。)


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