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読書の記録です。

「プリンセス・トヨトミ」

万城目学/文藝春秋

このことは誰も知らない。五月末日の木曜日、午後四時。大阪が全停止した。長く閉ざされた扉を開ける“鍵”となったのは、東京から来た会計検査院の三人の調査官と、大阪の商店街に生まれ育った二人の少年少女だった・・・。

ちょっと前に読んだのですが、なんだか感想が書きにくくて放置してました。記録程度にちょろりと。
会計検査院の3人もなかなかインパクトのある人々だったのですが、一番インパクトがあったのって、やはりセーラー少年なんですよね。詰襟を着ることに違和感があるだけで、男の子が好きってわけでもない。わからない。というところが新鮮だったのかなあ。ニューハーフというよりも、女がメンズもの着るのに、男がレディスを着て何が悪いという感覚が近いのかしら。私は男がスカートはいたっていいけどね。スネ毛の処理はちゃんとしろよ!これ、夏に短パンはいてる男子全員に言いたいんだけど、足見せる時は男であろうとスネ毛剃って下さい・・・!理屈じゃないんだ。生理的に受けつけないんだ。
あと幼なじみの茶子さんも、男前でかっこよかった。私はこの2人が好きだったなー。
大阪国を巡るあれこれは、確かにおじさんたちの熱き戦いだなあと思うのですが、結局それがどうしたという感想が残るのですよ。税金つぎ込んでまでこのシステムを維持する意味があるのか、最後まで疑問だった。
あれだけ不審な動きをして、女性たちが気付いていないわけもなく。知ってて、知らないフリをしてあげてるんだっていうから、恐れ入ります。やはり女は強い。


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