「偉大なる、しゅららぼん」
万城目学/集英社
琵琶湖畔の街・石走に住み続ける日出家と棗家には、代々受け継がれてきた「力」があった。高校に入学した日出涼介、日出淡十郎、棗広海が偶然同じクラスになった時、力で力を洗う戦いの幕が上がった!
「ホルモー」に引き続き、何だか気になる音です、しゅららぼん。
しゅららぼんは、ある現象が起こるときの音であり、ある生物(?)の擬音語でもあるのですが、それは本を読んで確認していただいた方が良いでしょう。笑。
超能力の一族(琵琶湖から力を得ている民の血族)の話で、序盤は日出涼介が高校進学と同時に、日出家(お城)に居候するところから始まります。序盤は地味で・・・(「赤こんにゃく」には笑った)、中盤からの盛り上がりがすごいです。
同じ琵琶湖の民でも、日出家は人の心を操る能力、棗家は時間を操る能力を持っていて、両家は大昔から対立してきました。しかし、ここで第3の勢力が現れたのです!彼は両家の能力を併せ持った、無敵の力を持っていて、両家の有力者を次々に倒して(動きをとめて)行くのです。さて、両家は滋賀から出ていくしかないのか?敵を倒すことができるのか?と、なかなかに熱い展開でした。ラストもいい終わり方だったと思います。最後にあの人が出てくるとは、意外でしたが・・・。淡十郎がいい奴すぎる・・・!涼介はおもしろいんだけど、三枚目で終わってしまいましたね。いや、彼もいい奴なんだけど。パタ子さんの出番がぐっと減りましたが、パタ子さんは、まあ、大人側の事情ってことで仕方ないですかね。
日出家のごはんがうらやましすぎる!弁当にうな重って、何それ!
私はもちろんグレート清子様が好きでした。笑。憎まれ口ばっかりたたくけど、本当は、かわいい人なんですよ。ギャップ萌え~。
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