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読書の記録です。

「千の夜の還る処」

ひかわ玲子/富士見書房

「アマ」を治める女帝、由摩は、最後の皇帝であると予言されていた。それは世界の滅亡を意味する。由摩は、夢と現実の狭間で、いったい何を想うのか。

久しぶりに読むのが苦痛な本に出会いました。
未完成の作品?と思うほど、細切れ。しかも時間軸がばらばらで少々混乱気味に。文章はテンポが悪く、作文のようでつまらなかった。それをカバーできるキャラ造形ができているかというと、誰も彼も薄い・・・。
由摩の記憶をたどる話・・・でいいのかな?と思いきや、最後で物語対筆者の構図が見えたような気が・・・。確かに物語にとって作家さんは神様のような存在でしょう。で、なんだ、ここまでがんばって読んだ読者に対して、つまりはそういうことが言いたかったわけですか?
「ここはどこ?私は誰?」って、アンタ、私の方がもっとわからんわ!
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