「夏期限定トロピカルパフェ事件」
小市民たるもの、賢しらに名探偵を気取るなどもってのほか。そしていつか掴むんだ、あの小市民の星を!そんな高校二年生・小鳩君の、この夏の運命を左右するのは“小佐内スイーツセレクション・夏”!?
相変わらず、小市民らしからぬ振る舞いだらけです・・・。
短編集と言うよりは、長編とよんだ方がいいような構成。
短編としておもしろいのは、“シャルロットだけはぼくのもの”。2章以降からは、連作の匂いがしている(そう読ませようとしている?)ので、短編としてのおもしろさは無かったかな。
私、スイーツ好きなので、前作の続きが出たこと自体がとても嬉しいのですが、とても残念なことに、続きを読んで確信を得てしまったことがありました。
私、登場人物が嫌いみたいです。
回りくどいやり方で復讐する小佐内さんの粘着気質も、小市民に甘んじれないと自覚していながら、小市民になると言い張る往生際の悪い小鳩君も。
衝撃のラストでしたが、続編、というよりもこの話をどうまとめるのか気になるところです。
「それはまるで、綿菓子のよう。甘い嘘を膨らませたのは、ほんの一つまみの砂糖。」
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