「神去なあなあ夜話」
100年先を見据えて作業をしている、神去村の林業の現場。そこへ放り込まれた平野勇気も、村で暮らして1年が過ぎ、20歳になった。山仕事にも慣れ、憧れの直紀さんとドライブに出かけたりもするようになったけれど・・・。
前作の「~日常」がおもしろかったので・・・。いつの間にやら映画化もされてますねー。
今回は、神去村のクリスマス~年明けで、勇気と直紀の恋の行方が描かれます。・・・まあ、なんやかんや言っても、ハッピーエンドだろ・・・と思ってましたよ。ふっふっふっ。
他にも、神去村の昔話。ヨキと清一さんの両親が亡くなった事故について。ヨキとみきさんの馴れ初め。神去村のクリスマス!と神去村マメ知識がいっぱいです。むく犬のノコも元気だよー!
事故の話はヘビーで、子供の頃に両親を亡くすことって想像できないくらい大変なことだけど、その中でがむしゃらにでも頑張ってきた彼らはすごいなと思う。ヨキとみきの馴れ初めはワイルドで、さすがのみきさんの粘り勝ちでした。相手にされてなくても、フラれても、この人じゃなきゃイヤだ!と頑張れる人がいるってすごいなあ。しかも、あの神去村の狭い範囲内で見つかるとは。笑。そして、決して折れない心。見習わなくては!
子供が少ない(というより、山太ひとり?)の神去村のクリスマス。とうとう小学校で「クリスマス」「サンタ」「プレゼント」というキーワードを聞いてしまった山太。山太のためにクリスマスパーティを企画する大人たち。神去村は、林業が盛んで山には木がたくさんある。だけど、モミの木は・・・ない!そこで用意された赤松。笑。赤松を飾りつけってシブいなー。そして山太へのクリスマスプレゼントは・・・清一さんお手製の木で作ったロボット!でも、山太は赤松ツリーも木のロボにも大喜び。ええ子やなあ。獅子舞の話には吹き出してしまいました!確かに、夜中に獅子舞が登場したら悪夢やと思いますね。ちびりますね。笑。
繁ばあちゃんも超かわいかった!ラブシーンは納屋ですか・・・。笑。パスワードに気付くのはいつになるのかしら。っていうかパスワードを見破られた時点で、「shige」に変える勇気もいいよね。
過疎化だ斜陽産業だと言われる業界でも、人手不足はただ人が来ればいいとか、売れないものが売れればいいとか、そういう解決方法じゃダメなんだよなあ。私、素人なのでエラそうなことは言えませんが・・・。勇気のように、この土地を理解して仕事に誇りを持って、村の人々を愛してくれる若い人々の力が本当の村の力になるのかな?と思いました。
本を読んでぼんやりと未来を思うことはありますが、現実の自分の祖先や子孫のことなんてあんまり考えないよなあ。もしや私は終末思想者?と思ったりした。結論→田舎暮らしは大変です。
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