「DEATH NOTE ロサンゼルスBB連続殺人事件」
「週刊少年ジャンプ」で大人気を博した“予測不可能”なサスペンス漫画が、待望のノベライズ!ノベル界で最も熱い西尾維新が描く完全オリジナルストーリー。
おもしろかったよー!(大声)
正直、最近の西尾さんの作品は読後の満足感が足りないと感じていたので、今回も“デスノート”というヒット漫画(またはブーム)に乗っかっただけのものなのでは・・・という心配がありました。
今は、杞憂に終わって良かった・・・!という気持ちで一杯です。一番のポイントはいい意味で西尾さんの個性が消えているという点でしょう。少々過剰気味の言葉遊び(西尾さんの大きな魅力でもありますが)が鳴りを潜め、言わんとしていることが読者に伝わりやすかったのではないかと思います。まあ、赤ずきんチャチャはご愛嬌ってことで・・・。
えー、で、肝心の本家“デスノート”の方は2巻までしか読んでません・・・。ごめん・・・。だってLが死んじゃうなんて聞いちゃったら、読む気失くすじゃん・・・。ぎりぎり南空ナオミがわかるレベルです。メロはもう聞きかじりだなあ。そんなあたいが言っても説得力が皆無なのですが、そんなに違和感なかったです。うーん、L目当ての人はちょっとがっかりされるかもしれませんね。でも、私はこの構成は良かったと思います。“デスノート”の魅力、「駆け引き」を上手く継承しているのではないかと思います。さらに、最後の「BB事件」という名前まで巻き込んだ種明かし。名称しか出てこなかったのに、ここまでふくらまされてはもう脱帽です。やっぱり、西尾さんからはまだまだ目が離せません。
そんな感じで“デスノート”フリークからは程遠い私ですが、ひとつのミステリーとして大変楽しませていただきました。見立てあり、暗号解読ありで謎解きも手抜きなしです。特に暗号解読が楽しかった!ページのやつ。カポエラはサービスかな?と思いつつ。
1500円はやっぱり少しお高いですが、今回は字体(文字の大きさや間隔)が好みだったので大目に見てあげよう。(えらそう)予備知識(死神の目とかLとか)として2巻くらいまでは読んでおいたほうがいいかも。・・・ノベライズ買おうって人でコミック読んでない人の方が珍しいか・・・。
オススメです。
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