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読書の記録です。

「紅牙のルビーウルフ 2」

淡路帆希/富士見書房

5つめの神具“全知の書”が見つかったという知らせを受け、トライアルに赴いたルビーウルフとジェイド。彼らを待っていたのは、美しい銀髪を持つ少女、キアラだった。

2作目は残念ながらいまいち・・・。
前巻の良さはそのまま。語り口は軽快で読みやすく、ルビーさんも男前ですってきー、且つわんわんもかわいいのです。ですが!それだけでは飽きちゃうのですよー。
“神具”と、それを信仰する概念が今ひとつしっくりこない世界観。本と剣と水晶とマントと何だっけ?なんかが揃えば、神が復活するってさ。うーむ。なんてお手軽な神様・・・。この世界に無神論者はいないのか。
結局どうしたいの?という話の流れになってきているような。えーっと、国を繁栄させることが目的だったっけ?
基本的にみんな善人だから物足りないんだよなー・・・。長編シリーズを目論んでいるのなら、魅力的な悪役は必須条件でしょう。1巻の影のうすーい人を出されても・・・。正直、最後までこの人誰?って感じでした。盛り上がろうにも盛り上がれない。あとは世界地図が欲しいところ。文だけでは全体像が掴みにくい。
癒しを求めて読んだのですが、やはり心がすさんでいる時に、優等生な本を読まないほうが良かったかも。自分のリアリストな面が浮き彫りになって余計沈んだ。がくー。


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