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読書の記録です。

「七人の武器屋 結婚式をプロデュース!」

大楽絢太/富士見書房

開店から三か月。結婚直前だったノンが式をあげることができない?大聖堂が謎の御曹司に買収されたから?七人は再び集い、ある目的のために動き出す!

バラをくわえているマーガスが気になって気になって、本をレジへ持っていってしまった次第。あー、謎が解けました。笑。
こんなに文章中にエクスクラメーションマークを多用している小説も珍しい。勢いが良いです。人柄全開というか、きっと、著者はこの小説のように真っ直ぐで素直な人なんだろうなあと思いました。しかも、小ネタ・・・というか、登場人物の個性が磨かれていて、不覚にも笑いをかみ殺すのに大変苦労しました。
今回は、ノンとデクさんのあまーい結婚話と買収騒動。ライブウィンドウの語感がどうもおかしいなあと思っていたら、窓をドアに変えると、あのドラエモンならぬホリエモンの会社に。お金があれば、なんでも手に入るなんて間違ってるぜー!と叫べる彼らの若さが羨ましいです。確かにプライスレスなものは存在します。それは愛。それは友情。遠い日の思い出、家族の絆・・・。あかん、トリハダ立ってきたわ・・・。・・・えー、でも、それと同時にお金が無ければ成り立たないことだってあるわけで。愛だけで結婚はできないし、お金の貸し借りは友情や家族を失いかねないしー。これを踏まえると、お金大好きな人も、悪い人ばかりじゃないと思うの!(半分自己弁護)
そういえば、イラストレーターの今野隼史氏は投稿の常連さん。ずーーーっと昔の本誌投稿コーナーで、爽やかなオーフェンを描いていらっしゃいましたよねー。コギーもいたかな。ドラゴンマガジンを愛してやまない(想像)読者が、こうやってファンタジア文庫の挿絵を描いているなんて素晴らしい!今後ともがんばって下さい。
なかなかにおもしろかったので続きを買おうと思ったら、3巻目以降置いてないんだなあ、これが。


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