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読書の記録です。

「雪屋のロッスさん」

いしいしんじ/メディアファクトリー

「さいわいなことに、雪はいずれ溶けます。はかないようですが、そこが雪のいいところです」物語作家いしいしんじが描く、さまざまな人たち、それぞれの営み。あなたは、何をする人ですか?

色々な職業を持った人たちのお話。ショートショートです。
私はショートショートは苦手なのですが・・・。不思議とすんなりと入り込むことができました。読後の、あの置いてけぼり感を感じることがありませんでした。図書館の返却期限があったので、一気に読んでしまったのですが、できれば一日一話のペースで読みたかったなあ。そんなスローペースな雰囲気が漂っています。大人でも子供でも楽しめる童話のよう。
優しかったり、毒を含んでいたり、せつなかったり。人生は十人十色。ひとつとして同じものはありません。だからこそ、あなたも私もスペシャルな毎日を大切に過ごそうではありませんか。


「スミッツ氏は彼女の手を握り、
 「突然やってくるものだ」
 とささやきました。まるで自分の胸にいいきかせるように、じっと手と手を合わせたまま、
 「こういうことは、いつだって突然、なんの前触れもなくやってくるものなんだ」」


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