忍者ブログ
読書の記録です。

「クジラのソラ 01」

瀬尾つかさ/富士見書房

10年前。異星人が人類に課した“ゲーム”。“ゲーム”のWG優勝者であり、宇宙へ旅立った兄の後を追う少女・桟敷原雫は、伝説のメカニックと言われる聖一を自分のチーム“ジュライ”に引き入れようと奮闘する。

たぶんSF・・・だと思う。話のアイディアは好きなので、大まかな話の流れは楽しめたのですが、登場人物やら細かい所で不満が残ります。
ちょっと、会話のテンポに乗れなかったな。年のせいだか何なんだか。
あと、雫の主体性の無さが好きになれない・・・。兄さんを追いかけるためだけっていうのが、なんだかなー。置いていかれたから追いかけるって、もし追いついたら、君はその後どうするの?
最後の展開も都合が良すぎる。「ドラゴンボール」みたいな感じ!「俺もスーパーサイヤ人になるぜ!」みたいなノリで、みんなスーパーサイヤ人になっちゃったというやつ。あれと同じで、「なんだ、意外と簡単にアウターシンガーになれるんだー。」というあっけなさを感じました。同時に、アウターシンガーの希少性や、価値が無くなったと思います。別の方向で、雫とジュライが強くなる方法って無かったんかなあ、とそこが残念。
しかし、筐体に入っての宇宙のどこかでの戦争は、まあまあおもしろい。戦略がもっと広がることを期待したいです。頭の中で、シュミレートしにくいのが難点ですがー。ところで、異性人の姿かたちが気になるところです。おそらく人型だろうとは思いますが。


PR