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読書の記録です。

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「レインツリーの国」

有川浩/新潮社

きっかけは「忘れられない本」。そこから始まったメールの交換。あなたを想う。心が揺れる。でも、会うことはできません。ごめんなさい。かたくなに会うのを拒む彼女には、ある理由があった。

感性や価値観の一致で魅かれたら、顔を知らなくても恋に落ちるのだろうか。
物語のコンセプト自体に、最初から違和感を感じます。
実際に、ネットで知り合って結婚する方は、少なからず存在するようですので、あり得ることなんだろうなー、とは思います。オフ会とかすごいですよね・・・。私は、そういうコミュニティに参加していないので、お誘いがかかることは無いのですが(笑)、実際に会うなんて考えられない。おそろしやー。
彼女は、私のようなチキンな理由ではなく、身体的な問題が大きなハードルとなっています。健常者には、どうしても越えられない壁って存在する。ちょっと卑屈になりすぎじゃないの?ってイライラすることもあったけれど、優しくリードしてあげる伸行が微笑ましかった。
関西人の中でも、大阪の人は特に勢いがすごいと思います。自分が大人しい性格ということもあるんですが、それを差し引いても、あの勢いは他県出身者にはありません。笑。呑まれますね。くやしいわー。
様々な問題を正面からとらえており、決してきれいごとばかりでは無かった。ケンカをして仲直りをして、どこにでもある恋人達の姿。しかし、私にはどうしても「きれいな作り物」にしか見えなかった。全体的に説教くさいからかなー。


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