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読書の記録です。

「イヴは夜明けに微笑んで」

細音啓/富士見書房

名詠式の専修学校に通うクルーエルは、年下の転校生で、異端の夜色名詠を学ぶネイトに興味を抱く。一方、学校を訪れた虹色名詠士・カインツもまた、夜色名詠の使い手を探していた。

第18回ファンタジア長編小説大賞佳作受賞作。
名詠という技術が、一体どれだけ役に立つものなのか、疑問に思っていました。後半になって、こういう使い方なのかーと納得した次第。いや、だってさ、絵の具を媒体にして花出そうがカエル出そうが・・・って感じしません?しかも、こう、長々と歌を歌っている間に、やられてしまいそうだ。笑。
後半の、イブマリーとカインツの同級生で今の先生たちの熱き戦いが良かったです。年を経て、こうやって再会できるっていいなあ。しかも、良い感じに成長してたりしてるから、尚うらやましいですな。
えー、主人公コンビの方は、ネイトは応援してあげたいタイプで、ずっとがんばれよーって感じでした。が、クルルさんの方が、私の嫌いなタイプの人種でして。「うわー、この子苦手!」と思う場面が多々あり、非常に残念でした。面倒見のいい人にも、何パターンかありますけど、彼女の親切は非常に押し付けがましい。
カインツ様がかっこ良かったー。気がついたら、もう3巻まで出ているようなのですが、カインツ様が出るなら読みたい。アーマも、もう一回出るかしら?むー、本当に最近のラノベは発行ペースが早いなあ(笑)。


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