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読書の記録です。

「GosickⅢ」

桜庭一樹/富士見書房

一弥は、風邪をひいたヴィクトリカをおいて、ソヴュール王国の首都ソヴレムを訪れる。巨大な高級デパート「ジャンタン」で買い物をする彼は、闇の奥に光る人形の瞳を目撃する。動き出すマネキン。消える人々。一弥は独り、謎に挑む。

今作でも、ヴィクトリカはめっちゃかわいかった~。口絵がどれもプリチーです。つま先立ちー。きれいなものにうっとりする姿も、カゼで苦しんでいる姿も良いですな。この年まで風邪をひいたことが無いって・・・、どんだけの箱入りさんなのでしょうか。くしゃみが、「ぐじゃ!」と表現されているのを初めて見たような気がする・・・。独特だー。
さてさて今回は、ヴィクトリカが風邪でダウンして、一弥君ひとりぼっちの冒険となったわけですが!ちゃんと電話でのやりとりや、ヴィクトリカパートも用意されていて、物足りないということはなかったです。しかし、久城君、見事なまでの鈍感っぷり。さすが日本男児。おもしろいんだけどさ。
謎解きは易しかったのですが、「ジャンタン」の模様替えや、しらばっくれる店員とか、あのあたりの展開が良かったなあ。はらはらしました。人身売買の怪談の話は、私も見たことがあるなあ。あれは、中国?海外旅行に行く予定は無いけれど、海外の試着室には絶対入らないでおこうと心に決めましたね。鏡の裏が隠し通路になってるんだよー。そこから連れ去られるんだよー。がくぶる。
そして、謎解き以上のサプライズが警部の髪形。1巻の時といい、この人は本筋と関係ないところで大きな驚きをもたらしてくれます。なぜだ。ロマンティックな面が明らかになったところは、プラスです。
ああ、私もウサギやらクマの棒付きキャンディが食べたい~。


「<わたしを絶望させたいなら、悪魔的な要求はこう告げるべきだ。もうジャクリーヌを愛すな、と>」


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