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読書の記録です。

「紅牙のルビーウルフ 6」

淡路帆希/富士見書房

陸路を使い帰国の途についたルビーウルフたち。たどり着いた砂漠の国境で、一行は何者かの魔法攻撃で離れ離れになってしまう。お荷物エミリエンヌと二人きりという貧乏くじを引いたルビーウルフ。そんな彼女に、さらなる試練が降りかかる。

5巻の感想で「あとひとやまで終わらなければ、読み続けるのは厳しいかも」って書いたけど、本当に終わるとは思っていなかったので、びっくりした。・・・私が呪いをかけたみたいじゃないか・・・。
毎回、世界観に疑問を持ってて、いちゃもんをつけてる私ですが、今回の謎解きは良いと思います。他にも神というか、そういう存在がたくさんいて、ロゥヴァースが仲間はずれだったという設定が好きです。私は小さい頃、自分がミニチュアの世界の人間で、この世界を見下ろしている巨人がいたらおもしろいなあと思っていました。なんだか、それにとても良く似ている!そのせいか、ロゥヴァースのすごくわがままな部分から出来た世界だけど、その成り立ちがすごく良いなあと思いました。そんな感じで、神様とも折り合いがついてめでたしめでたし、なんですが、国を治めるためには神具が必要だということで・・・。神具欲しさに小さい子をまるめこんだ感はありますが・・・。神具が無いと成り立たない政治って・・・、とか。導きの剣で山を切り開くとか無理だろ・・・、とか。海に出たからって傾きかけた財政はなんともならないだろ・・・、とか!つっこみだしたらきりはありません。笑。いやー、ケチばっかつけて、すいませんでした。わんわんコンビの出番は少なくて残念だったけど、おもしろかったー。
確信犯的に、ラブ模様については触れません。ジェイド、グッジョブ!とだけ。笑。あと、みんながみんなカップルになる必要なんてないんだよー、と。
最終巻と銘打ってますが、なぜか短編集の7巻が出ています。6巻で完結なら、なぜ短編を7巻で売り出すのだ・・・?


「行ったらね、言うんだ。『ごめんなさい』じゃなくて『ありがとう』って。」


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