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読書の記録です。

「七人の武器屋 ノース・エンデ・クライシス!」

大楽絢太/富士見書房

新入生マーガス、九死に一生の前人未踏領域へ!
超一流レンジャースクールで修行に打ち込んでいたはずのマーガスは、いかにして聖剣と出会い、指名手配犯になったのか!?

短編3本と、中編1本。短編は、確かドラゴンマガジン本誌に掲載されたものだったような・・・。看板息子・ケンジの話は、なかなかインパクトがあったので覚えていました。短編は、エクスのメンバーのノリの良さが前面に出ていて、おもしろかったです。
中編もそれはそれで良かったのですが、なんか、短編とビミョーにテンションが違うというか。スイッチの切り替えが上手くいかなくて、これは別で読みたかったかも・・・と思いました。いつも通り、語り手はマーガスで、足りなかったマーガス成分が補給できたので満足です。やはりこのシリーズには、彼が必要ですよ!
アスベルのレンジャースクールに入学したマーガスは、クラスメイトの2人と共に選抜試験をくぐりぬけ、ノース・エンデ探索キャラバンに加わることになる。しかし、3人はノース・エンデで、探索隊とはぐれてしまう。彼らはノース・エンデの意思、ウラヌスと出会い、彼女を天空郷へ送り届ける約束を交わす。そこに立ちふさがるオズの陰謀!拘束された3人は、ウラヌスとの約束を果たすことができるのか・・・!という感じで、前の話のマーガスサイド。色々と?だったところが補完されてスッキリしました。最大の謎は、なぜに指名手配!?でしたから~。やはり、マーガスは彼なりの正義を通してああいうことになったんだな、と納得できました。
最後のサエちゃんの一喝は、ホント、よくぞ言ったー!って感じでした。敵を案内しちゃうし、何やってんだよ、と前から思っていたんだけど、やっと物申してくれて嬉しいよ・・・。
あと2冊で終わりと思うと寂しいなあ・・・。


「貴様・・・・・・名前はマーカムだったな?」

「いえマーガスです」

リーダーは、やはりどこまでいってもリーダーだった・・・。。


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