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読書の記録です。

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「螺鈿迷宮」

海堂尊/角川書店

落第寸前の医学生・天馬は、幼なじみの新聞記者から終末医療施設として注目される碧翠院桜宮病院への潜入を頼まれた。天馬はそこで、奇妙な皮膚科医・白鳥と看護師の姫宮に出会う。

きらきら表紙に、やっとたどり着きました~。
ちょうど、「ナイチンゲールの沈黙」の裏で展開されていた話・・・だと思います。ウザイ火喰い鳥・白鳥ももちろん登場しますが、今回は「ジェネラル・ルージュの凱旋」でも現れた氷姫・姫宮が大活躍?しています。・・・しっかし、相変わらずすごい通り名ですね~。
今回は、地域医療についての問題と、終末期医療について取り上げている模様。毎度、医療問題についてはノーコメントを貫いています。笑。すいません、海堂さん。意図は汲んでいるつもりですので。はい。
東城大学の闇の部分を担ってきた、桜宮病院の暗部を暴く!話。いきなり主人公が入院したのには驚きました。おいおい。現実的な問題と、現実からはかけ離れた桜宮病院の描写にギャップを感じたところが残念でした。普通の病院やったら、成り立たない話だったのかもしれない。しかし、なあ・・・。私の好きな世界観ではなかった。おばあちゃん3人組の描写も、いまいち・・・。赤い孫悟空、とか痛すぎですよう。
ロマンチックな独白が良く出てきます。さゆりさんも、すみれさんもえらい感傷的。こんな医者もどうかと思うけど。もはやミステリーではない。森博嗣さんと同じく。ただ、氏と違うのは、センスだろうなあ。申し訳ないけど、海堂さんのは詩的ではなく、ただ単にクサい台詞を並べているだけなのです。今回は、ミステリーパートがおもしろくなかっただけに、辛かったな~。
田口先生は、おいしいところだけかっさらっていたしな・・・。


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