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読書の記録です。

「DクラッカーズⅣ」

あざの耕平/富士見書房

カラオケボックスで奇妙な共同生活を続けながら、景たちはセルネットの本拠地を探していた。目的は、葛根市を混乱させている三人のBを、ひいてはその背後にいる“女王”をとめること。闘いの準備を進めながらも、梓は二度と景の側を離れないと決意する。

これまた、だいぶ前に読んだなあ・・・(遠い目)。
甲斐と景の陣営が一時的に手を組んだことで、セルネットはちょっと不利な流れに。まあ、もともとセルネットというかファーストセルの目的が「王国」の建国なので、目指すところが違うと言えば違うのか?そもそも王国ってなんぞや?という疑問があるわけですがー。今回は、「カプセル」についての種明かしがベルゼブブからなされています。あー、悪魔ですか、そうですか。そうだね、悪魔はなんでもできるもんね。
ベリアルが死んでしまい、残るBはバールとバジリスク。バールは人格が崩壊してしまったとは言っても、ベルゼブブ・ベリアル・女王と3人の人格を宿すのは大変そうだなあ・・・。彼らもいい年(20~23くらい?)なのだから、お遊びも大概にしときなさいよ、という気持ちになってしまいます。母の気持ち?葛根市限定というスケールの小ささも相変わらず。舞台がワールドワイドに広がればいいというわけではないのだ。(ネットが活用されていない感は否めないが)なんだか、主人公たちが立ち向かう壁が、あまりにも薄っぺらく見えてしまうのだ。こんだけ頭数揃えてるんだから、もっとぱーっとやればいいのに。なにカッコつけてんだか。
少年・少女向けの活劇では、大人は愚かで世界のことが見えていない。けれど、大人だってがんばっているんだ。世界は君たちのものではない。それこそ、ドラッグによる錯覚だ。
うーん、今回は辛口になってしまいました。あと3冊、クライマックスまで、どうやって私を盛り上げてくれるのか・・・。
Dクラシリーズは、どうやらご近所の本屋から撤去された模様・・・。時の流れは速いなあ。


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