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読書の記録です。

「子どもたちは夜と遊ぶ」

辻村深月/講談社

同じ大学に通う仲間、浅葱と狐塚、月子と恭司。彼らを取り巻く一方通行の片思いの歯車は、思わぬ連続殺人事件と絡まり、悲しくも残酷な方向へと狂い始める。

前作より一冊減りましたが、相変わらずくどい!余計だと感じるエピソードが多かった。会話はまるで昼ドラのようなわざとらしさ。その中で、「人生ってのは暇潰しなんて生易しいもんじゃない。楽することは許されないし、簡単にはリタイヤさせてもらえない。」という言葉が唯一輝いていました。
意外にも、殺害時の描写にひきつけられた。恐怖や冷酷さといった感情の書き方がうまいなあ、と。ラストお化けトンネルのあたりなどは、はらはらしました。が!犯人がー!私の嫌いなオチトップ3に入るネタでして。ああ駄目。まさか、まさかと思っていたけど、最後は裏切って欲しかった。恋愛サイドの結末は好きです。せつない~。
前作も今作も、人物の意外性(実は誰々だった。)が一番のサプライズとして描かれていた印象です。なんで、またかよーという気持ちも無きにしも非ず。次作はもっと別の仕掛けを期待したいです。


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