忍者ブログ
読書の記録です。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「我が命にしたがえ機械」

秋田禎信/富士見書房

水と人の都市、歴史との邂逅点、麗しのアレンハタムへと、再びオーフェンはやってきた。苦い思い出が残るこの街へと…。

オチを綺麗に忘れてた!2度もだまされたぜ、ステファニー・・・。
順調に読み返しています。すぐ飽きるかなあと思っていたのですが、5冊くらい一気に読めるような気がしてきたー。
この題名、機械と書いてドールと読みます。しかし、これが殺人人形のことを指しているのであれば、人形と書いてドールと読んだ方が内容にあっているような・・・と思ったのですが、これだとカワイイ感じになっちゃうか。
思えば、オーフェンの女難の相は最初から出ていたのです。笑。1巻はアザリーで、ここではステフということに。で、次ではヒリエッタ。しかし、オーフェンの口から「恋」なんて単語が出てくると、すごい違和感を感じますねえ。
この巻では、ドラゴン種族の1つ、天人の遺跡が舞台になります。私は、このシリーズの世界観の設定がとても好きでして、その中でもドラゴン種族と魔術の設定が特に好きです。なんていうか、かっこいい感が出てますよね!我ながら頭悪い感想だ・・・。ウィールド・ドラゴン=ノルニルは、人間に良く似た姿形をしており、瞳は鮮やかな緑色。扱う魔術は、文字を媒体にしたもので沈黙魔術(ウイルド)とも呼ばれているそうな。彼女たちが、人間の魔術士を殺すために作り出した人形が殺人人形。殺人人形ってストレートなネーミング。笑。草河さんの挿絵はなかなか不気味でよろしいですよ~。あれが、「きゃはははははっ!」と甲高い声で笑うところを想像すると、ほんとにゾクッとします。
今回もちょっぴりミステリー仕立てで、最後の天人たちの真意に関する一考察がおもしろかった。
あと、オーフェンの魔術って意外にバリエーション豊かだったんですねー。「我は放つ光の白刃」が一番有名で、あとは「我は踊る天の楼閣」「我が指先に琥珀の盾」とかは覚えてて、「我は見る混沌の姫」「我導くは死呼ぶ椋鳥」「我が左手に冥府の像」「我が契約により聖戦よ終われ」なんかは忘れてましたー。オーフェンも主人公だから、何か響きが良くてカッコいいの言わなきゃいけないけど、ハーティアみたいに「光よ!」とかの方がとっさの時に絶対便利だと思うんだよね。
クリーオウとマジクが、犬みたいにオーフェンに懐いているのが微笑ましい。オーフェンもまんざらではないという、いちゃいちゃ感。笑。ある意味、ボルカンとドーチンへの武力行使も、愛。愛です!


PR