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読書の記録です。

「実験小説ぬ」

浅暮三文/光文社

交通標識で見慣れたあの男の秘められた、そして恐ろしい私生活とは?(「帽子の男」)等27編から成る短編集。奇想天外、空前絶後の企みに満ちた作品の数々が、あなたを目も眩む異世界へと引きずり込む。

前半は、絵あり漢字あり記号あり何でもありの短編。オチは普通なのですが、過程がおもしろい。思わず、こんなのあり?と言ってしまうこと請け合いです。おすすめは「遠い」「さん(漢字が無かったのでひらがな。)」「壷売り玄蔵」「帽子の男」。
後半は、ほとんどショートショートと言っていいほどの長さ。ページ数平均4、5枚くらい。私はショートショートが苦手ですので、?というものも何個かありましたが楽しめた方ではないかと。

「ああ、見ての通りの海驢(アシカ)だぜ・・・。」
シブいです、海驢さん!


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