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読書の記録です。

「SPEC Ⅲ」

西荻弓絵・豊田美加/角川書店

冷泉のおかげでニノマエの居場所を突き止めた当麻だったが、結局ニノマエの力を思い知る結果に終わる。そのニノマエは瀬文の前に現れ、志村の命を救うことを条件に、特殊部隊率いる津田を引き渡すよう迫った。

2巻で「表紙が一緒だー!」というクレームを叫んでいましたが、実はこれ、同じ写真をだんだんズームアップしていってるということに、やっと気がついた次第。・・・まぎらわしいことに変わりないけど!
「SPEC magazine」を買ったところ、最終話とその前が電子書籍限定公開!みたいになってて、「そのために買えと?」とケンカ売られてるような気分になりました。いや、それだったら、最終話終わってから出したらいいじゃん?なんか、騙されたなって感じがする・・・。内容自体は良かったので、余計に残念。
さて、最後は予想の斜め上をいく展開でした。地居くんがまさかこうからんでくるとは!記憶を改ざんできたら、人を操るのも簡単だよなあ。今まで色々な人を傷つけてきた出来事が、すべて地居くんのゲームだったとは、残酷な感じがしますが・・・。特に、志村の意識が戻ったあと、あっけなく殺されてしまった時は、こりゃひどいと思いました。持ち上げておいて、叩き落す!ニノマエと当麻の関係も、少しできすぎのような気がしましたが、記憶の改ざんが行われていたのか・・・。教会での対決は、瀬文さんの歯でふい打ちとか、当麻の手が移植ってあたりが省略されてましたね。特に、野々村係長が、ニノマエの遺体を見て驚いたのと、当麻の手が移植されていたのには関係があるのか・・・?最後のエンドロールは、当麻にSPECが引き継がれたことを意味しているのか・・・?疑問がたくさん残っていたのですが、解消されるどころかさらにぼかされてました。特に期待はしてなかったけど・・・。
後半、餃子率の低下が目立ちましたが、傑作デザート「マヨメロ」「フリカケパイン」のパンチはすごかった。マヨメロ、メロメロ~。野々村係長も、無事で良かったー。良かったけど、前妻も妻も浮気相手も雅ってどうなの?生涯現役ですな、係長。
瀬文さんの熱い名セリフの数々。「命なめるな」「気合いだ、気合いで止めてやる」がぐっときました。当麻と瀬文のコンビは永久に不滅なのです。
私は「ケイゾク」を見ていなかったので、消化できなかったところもあったのですが、とても楽しめました。主題歌のアレンジも良かった。「映画化しねーよ」と言われたら、よけいに期待しちゃいますよ!


「生命ある限り、すべては変えられる。希望は絶対消えない」


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