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読書の記録です。

「レンタルマギカ 竜と魔法使い」

三田誠/角川書店

強すぎるいつきの“妖精眼”の力に“協会”は禁忌の力という疑いをかけ、監視役フィンを派遣する。時期を同じくして、地中深くに封印されていた最強の魔法生物が覚醒を始める。

続きまして、長編です。長編は3本目!
社長が失踪してから、休業状態だったアストラルも、最近の活動を受けて協会から注目されるようになります。特に、いつきの<妖精眼>は禁忌を犯している疑いがあることに。ここで、影崎さんから担当がフィンという青年(少年?)にチェンジ。
フィンはかつて魔術学校で穂波と一緒にケルト魔術の研究をしていた人。そして、今回穂波をかどかわす黒幕であります。フィンも実は<妖精眼>の持ち主で、普段はマジックアイテムのコンタクトで隠していたんですなー。挿絵を見る限り、いつきの<妖精眼>は、コンタクトでどうこうできるものではなさそうなんだけど。笑。幽霊屋敷で竜と遭遇してから、別の何かが棲みついた?せいなのかな?今後も、物語に絡んできそうな人ですね、はい。
穂波がどうして、ケルト魔術を志したかというと、すべてはいつきの<妖精眼>を治すためだったんですね。いつきを幽霊屋敷に連れていったりしなければ・・・という後悔をずっと抱えてきた。幼なじみだったことも、伝えられずにいた。だけど、いつきは穂波だけが悪いのではなく、一緒に背負うものだとそう諭します。・・・天性の女殺しだね、アンタ・・・。
今回、猫屋敷さんの先輩である、アストラルの契約社員・隻連さんが登場します。密教と体術を組み合わせた肉体派!私好みのタイプではないですか!これで、「~でござるよ」しゃべりじゃなかったら、もっと良いのに~。
いつきを巡る恋模様は、まだ動きを見せないけれど、たぶん穂波が有力かなあと思います。私はアディさんがイチオシ!穂波も一本筋の通った関西弁少女で、萌えポイントはあるのですが・・・。やはり、若くしてゲーティアの首領となったアディの覚悟とか、きりっとしたところがカッコいいなあと思うのです。頑張って欲しいなー。いつきは、草食系と言うよりは、最近良く聞くクリーミー系男子っぽいなあ。子犬キャラ・・・。


「ううううう、猫は天国、この世は地獄。願わくば、このまま毛皮に包まれて締め切りのない国へ行きたい・・・。猫大明神さま、猫大王さま、その温かく柔らかく崇高な肉球でどうぞ私を迎え入れて下さい・・・・・・」
今回の猫屋敷さんによる猫賛美。



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