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読書の記録です。

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「ケルベロスの肖像」

海堂尊/宝島社

「東城大学病院を破壊する」。送られてきた一通の脅迫状。田口&白鳥は病院を守ることができるのか。エーアイセンター設立の日、何かが起きる。メディカル・エンターテインメント・シリーズ、いよいよフィナーレへ。

最近海堂さんの作品はごぶさただったのですが、このシリーズだけは最後まで読んでおこうと思い、根性で読みきりました。私にとっては、根性を使わねばならないほど、退屈でした。
もともとは「チーム・バチスタの栄光」から始まったこのシリーズ。個性的な登場人物が次々登場し、物語はこのシリーズだけではとどまらず、スピンオフのラッシュでした。いちいち追いかけていたらキリが無いので、私が読んだのは「螺鈿迷宮」だけでしたが・・・。いいんですよ、スピンオフ。ファンの人は嬉しいだろうし。
しかし、シリーズ最後にきて、スピンオフを読んでいないとワケワカメみたいな展開にしちゃダメよ!私、かろうじて「螺鈿迷宮」は読んだことあったから知ってたけど、それ以外にも誰?っていう人いたし。いや、海堂ファンにとってスピンオフ制覇は当たり前?読んでないヤツは最終巻を読む価値もなし?とちょっと考えてしまった。
また、話の構成が、会議と(ちょっとカッコつけた)会話で終わっていたので、動きが少なかったですね。田口先生が戦車に乗ってもたいしておもしろくないし。最後の最後で派手にやらかしてましたが、これも「もったいない・・・」という感想で終わったという。笑。
一番意外だったのは、東城大学医学部付属病院の行末かな。
白鳥の出番をもうちょっと増やしてあげれば良かったのに。
一貫してAIでしたね。業界人以外には、結構どうでもいい問題です。どうしようもないし。「チーム・バチスタの栄光」が面白かったので、今度こそはと期待して読んできましたが、どうも最後まで振り回されてしまった感じです。最後が良ければチャラになったかもしれないけど・・・。


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