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読書の記録です。

「シュークリーム・パニック<生チョコレート>」

倉知淳/講談社

高校2年生の夏休み。「僕」は仲間たちと映画制作を始めた。監督の「僕」は以前から気になっていた同級生、百合川京子を主役に抜擢し、撮影は快調。しかしその最終日、ラストシーンのロケ場所から、彼女の姿が消えた!?(「夏の終わりと僕らの影と」)

短編集が出たあと、もう5、6年新刊出ないんじゃないかと思ってましたが、意外に早く新刊が出て嬉しいです。こちらは、「メフィスト」に掲載された短編集をまとめたもの。「生チョコレート」と「Wクリーム」の2冊が出ています。とりあえず、順番通りに・・・。
「現金強奪作戦!(但し現地集合)」銀行強盗の完全犯罪!今回、主人公はオトリだったけど、上手くいったのを見たら自分でもやりたくなっちゃうよね~。でも、こういうのって2番煎じは失敗するようにできてるんだよな・・・。マジメに働いた方がいいよ。
「強運の男」きっと、最後は騙されて終わるんだろうなあと思っていたら、一番大事なものを取られてしまった!先に実験の主旨を説明してくれないと・・・。説明されて、賭けに乗る人はいないか。
「夏の終わりと僕らの影と」せいしゅん・・・。倉知さんはオチにLOVE注入の作品が多いよね!なんかもう、謎とかいらないじゃん。別にケーキじゃなくてもいいじゃん。(←ひがみ全開。)
そういえば・・・シュークリームの影も形も見当たらない・・・。
シリアス→シリアス→青春小説、とコメディ色の少ない作品でした。私的には、ちょっと物足りなかったかなー。


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