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読書の記録です。

「シュークリーム・パニック<Wクリーム>」

倉知淳/講談社

体質改善セミナーに参加したメタボな男性4人組。インストラクターの無慈悲な指導によって、耐え難い空腹感が行き場のない怒りへと変わっていく中、冷蔵庫のシュークリームが盗まれる事件が発生する。ミステリマニアの受講者、四谷は探偵役に名乗りを上げる!

シュークリーム・パニックの片割れ「Wシュークリーム」編です。
「限定販売特製濃厚プレミアムシュークリーム事件」うーん、実に馬鹿馬鹿しい・・・!(褒め言葉)インストラクターのシュークリーム(1個420円)が盗まれた!この体質改善セミナーは人里離れた田舎で行われており、外部犯とは考えにくい。犯人はこの中にいる!・・・四谷さん、途中まではいい感じだったんですけどねえ。まあ、お腹が空いたら、後先のことなんて考えないもんなのかもしれません。笑。それにしても、インストラクターの十津川さんに、猫丸先輩に相通じるものを感じます。あの、べらべら喋るところとか。
「通い猫ぐるぐる」作者の猫愛にあふれた一品。うずまきちゃん(猫の名前)の仕草ひとつとっても、やけに描写が細かい。笑。爪に隠された暗号よりも、主人公たちの結婚よりも、うずまきちゃんが「にゃあん」と鳴くシーンを書きたかったのではないかと思っちゃった。ちなみに、私は一緒に暮らすなら犬派ですが、生まれ変わるなら猫派です。
「名探偵南郷九条の失策ー怪盗ジャスティスからの予告状ー」アンフェア?うるせえっ。やかましいっ。・・・と先に言われたら、何にも言えないじゃないですか!もし、これから読む人がいたら、犯人当てをするだけ無駄だとアドバイスしたい。アニメファンのサイン色紙に落書きをしたのは誰?という謎。材料が、呼び名だけっていうのはなあ・・・。「つるさんはまるまるむし」という絵描き歌が懐かしかったです。描いた描いた。
コメディ→猫→アンフェアな感じで、こちらは脱力系かな。私はこっちの方が好きです。しかし、これ1冊にまとめた方が題名との整合性がとれるような気が・・・。講談社の新書って結構分厚いの多いからいけそうなもんなのに・・・。


「まあまあまあ、ちょっと、あなた、落ち着いて落ち着いて」

「それで、どこに置いてあったんですか、その特製濃縮プレジデントシュークリームは」


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