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読書の記録です。

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「随筆 本が崩れる」

草森紳一/文芸春秋

著者が、何万冊もの蔵書に時に襲われながらも、本と共存する様子を綴った「本が崩れる」他、幼少時代の思い出や、タバコ論が繰り広げられるエッセイ集。

羨ましい。常々書庫が欲しいと思いながら、本を処分しておりますので・・・。
断っておくと、著者は書庫を持っているわけではなく、自宅(マンション)のいたるところに本を積んでいるのです。写真に写っているのは、積み上げられた、あるいは雪崩を起こした本、本、本。著者の味のある文章も、どこか飄々としていて楽しめました。偏屈なおじいちゃんという感じ。
著者のタバコ論には賛同できない。私も嫌煙家の一人だからなー。煙草を吸う権利ももちろんあると思うので、「タバコ吸わないでよ!」とは言いませんが、近くで吸われるとやっぱりいい気はしないです。副流煙云々というよりも、服や髪に匂いがつくのが嫌い。ヤニの付いた歯も嫌い。要するに私の美意識にそぐわないだけです。
本の話は3分の1。私の場合、予想外に著者の視点と語り口がおもしろく、他の話も楽しめたので良かったけど、購入される際はぱらぱらっと中身を見てから決めた方がいいかもしれません。


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