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読書の記録です。

「ロング・グッドバイ」

レイモンド・チャンドラー/早川書房

私立探偵フィリップ・マーロウは、億万長者の娘シルヴィアの夫テリー・レノックスと知り合う。何度か会って杯を重ねるうち、互いに友情を覚えはじめた二人。しかし、やがてレノックスは妻殺しの容疑をかけられ自殺を遂げてしまう。しかし、その裏には哀しくも奥深い真相が隠されていた。

ハードボイルドの代表作!と思ってましたが、まさしくハードボイルドでした。
NHKで、舞台を東京にアレンジしてドラマ化されていました。浅野さんの探偵役、ハマってましたね~。小雪と富永愛が美人の役どころというのが、納得いきませんでしたが・・・。小説とドラマは話の大筋は一緒でした。なので、新鮮な驚きは無かったなあ。私は珍しくドラマの方が好みだったので、先にドラマを見ておいて良かったと思いました。
始まりは、私立探偵のマーロウとテリーの出会い。男好きの億万長者の娘と結婚し、金銭的に不自由はしていないが、自堕落な生活を送るテリーがなぜか放っておけないマーロウ。2人は不思議とウマが合い、何度かバーで酒を酌み交わす仲になる。そんな中、テリーの妻が射殺され、血まみれで銃を持ったテリーがマーロウの事務所に現れる。知り合いにかくまってもらうと話すテリーを空港まで送ったが、その後テリーが遺書を残し自殺したことを知る。
編集者から依頼された、作家探しをきっかけに作家夫婦の問題に巻き込まれるマーロウ。しかし、この夫婦とテリーには意外なつながりがあった・・・。
村上春樹訳でずいぶんと話題になっていたような記憶があります。私には良くわからないのですが・・・。すごいんですかね・・・。とにかく、キザな(粋な?)言い回し?が多用されていて、非常にまだるっこしい感じがしました。もったいぶってるというか・・・。そのせいか、ネタを知っているせいか、物語にあまり乗れませんでした。
最後のテリーの登場やら、マフィアとのいざこざやらは蛇足だなあと思いました。
清水訳で読んでいたら、少し印象が違ったかも?


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