「世界から猫が消えたなら」 本 2014年09月11日 川村元気/マガジンハウス僕の葬式。僕の枕元に集まる人はどんな人たちだろうか。かつての友達、かつての恋人、親戚、教師、同僚たち。そのなかで僕の死を心から悲しんでくれる人は、何人いるのだろうか。僕と猫と陽気な悪魔の7日間の物語。辛口です。話題の本で、表紙の猫がとってもキュートだったので楽しみに読み始めた。が、最初の数ページで、・・・つまんねー・・・。そして3分の1くらいで、幼稚・・・だと思った。話がおもしろいかどうか、というレベルではなく、幼稚な文章に辟易した。こんな構想ノートかメモ書きのようなものを、本として出版し、大規模な宣伝を繰り広げ、罪も無い読者に1400円という値段で売りつけたという出版社にも罪があると思う。しかも、これを読んで「読みやすい」とか「泣けた」「感動する」という感想があるのも事実。だいじょーぶか、日本人!と日本人の感性もちょっぴり心配になった。携帯電話や映画や時計はなくなっても、ちょっと不便だな(むしろ無くても良いと思っている。バカ。)、程度だが、猫は母親との思い出で情が移っているから、だから消せないという結論がもうダメ。なんなのその自己チュー!家族の再生が描きたかったのでしょうか?30にもなって、あんな程度で父親と絶縁って、アホか。そりゃ、父親が愛人と温泉行ってた(笑)とかならわかるけどさー、お母さんとの思い出の時計を修理してたわけじゃない!愛があるじゃない!なにスネてんのって感じ。あとね、家族ってもっとドロドロしてると思う。許すとか許さないとかじゃない。そんなのに関係なく、つながっちゃってて、逃れられないもんだと思うんだよね。文章も幼稚なら、思考も幼稚。本を読んでこんなに腹が立ったのは久しぶりです。読者をナメんなよ!「退屈だ。すべてが凡庸なシーンと、軽薄なセリフの積み重ねだ。」(本書より引用)そういう本です。★追記(9/21)★映画化されるらしいですね。世間の過大評価って恐ろしい。映画の方が本業だから、こちらの方が出来はよさそうですね。佐藤健に宮崎あおい・・・このキャスティングなら、お客さんも呼べるでしょう。しかし、こんな本を映画化とは・・・、邦画も心配・・・。 PR