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読書の記録です。

「ゴーストハント4 死霊遊戯」

小野不由美/メディアファクトリー

新聞やテレビを賑わす、緑陵高校の度重なる不可解な事件。マスコミは集団ヒステリーとして結論づける。生徒会長・安原の懇願を受け、SPR一行が向かった学校には、様々な怪談が蔓延し、「ヲリキリさま」という占いが流行していた。数カ月前に起きた男子生徒の自殺と、一連の事件との関係は?調査が難航するなか、麻衣が不気味な夢を見る。

小野不由美さんの本も色々気になっているのです・・・。「十二国記」とかホラー系とか・・・。とりあえず、とっつきやすそうな「ゴーストハント」シリーズを読んでいます。4巻にして初めての感想。
学校の怪談って、前にも読んだような・・・。高校で怪談騒ぎが多発するので除霊の依頼があり、例によって愉快な仲間達と一緒に除霊・・・というおなじみのパターン。またもやコックリさん・・・に似たヲリキリさま?みたいな占いが発端。確かに流行りました、コックリさん。私の場合は1回で飽きたけど・・・。
前と違って、今回は麻衣がかなり危険な目にあっていたのが意外だったなあ。4巻目にして、霊能力の片鱗を見せ始めた麻衣だけど、これまではただの素人。危険な目にはあわないだろうと思っていたのですが・・・。学校に乗り込むところは、ちょっとヒヤッとしました。こんなに無謀だったかしら?と。実は何も考えてなかったという、いつも通りの麻衣さんでしたが。笑。ぼーさんがカッコ良く見えました。
話の方は、怪談の調査に乗り出したSPRは、やがて事態の真相に気付きます。多発する怪談の目的は、霊を共食いさせより大きな悪霊を作り出し、ある教師を殺すことにあったのです。ここまでたどり着く調査がまどろっこしい!ミステリ好きが調査のシーンをめんどくさがってはいけないのですが・・・。私の中で、ホラーってもっと粘っこくて何でもアリなんです・・・。調査とか理屈は関係ないって感じ・・・。
最後は、ナルの機転で生徒全員の偶人(身代わり)を作ることによって、呪いが本人に返るのを防ぎます。先生にそのまま呪いをかけちゃえば良かったのに!(←ひどい)まあ、それくらい悪い印象だったということでー。
調査対象の高校教師が言ったこと、私も2巻以降ずっと気になっていました。麻衣って調査のときは学校行ってないのかな?って。本人の談では、許可を得ているから大丈夫らしいのですが、バイトで休みの許可なんか出るか?もしくは出す学校って大丈夫?両親は知ってるの?など、余計に疑問が深まりました。


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