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読書の記録です。

「またまたへんないきもの」

早川いくを/バジリコ

目から血を噴くトカゲ、凍結するカエル、ゾンビ化するカタツムリ…。あの「へんないきもの」がさらなる進化を遂げ、お茶の間を急襲する。

夢を見ました。
湯船の中に体が透明で長細く平べったい、目だけが黒く浮き上がっている生物がみっしり漂っていて、それを洗面器でひたすらすくって捨てている夢です。きっと、この本を夜寝る前に読んだからだ!ということにしておきました。
私と同じく自称繊細な神経の持ち主の方々は、夜寝る前に読むのは控えましょう。
と書くと、「キモチワルイ絵があるのかしら・・・。」と思われるかもしれませんが、それほど気持ち悪いものはありません。むしろ微笑ましい絵もあるくらいです。ただ、巻末カラーはちょっと・・・かも。あと、ネットで検索すると、実物は意外とパンチが強かったりするので気をつけましょう。
私は、これがシリーズ初読なのですが楽しめました。きちんと生物の解説がつきつつ、ナイスなあおり文句に、センスの光る文章。そして精密な絵。さらにさらに、なんとあの藤田先生との対談が収録されています。寄生虫博物館行きたかったんだけど、友達全員に拒否されて行けんかったんよ・・・。サナダムシと聞くと、小学校の時の先生が、自ら割り箸で巻き取ったけど最後にひっかかって切れて逃げられたという話を思い出します。リアルな話で申し訳ない・・・。
やはりウミウシは奇怪な姿をしているものが多いですねー。この前溶けるウミウシとか見ました。すごかった。
乗っ取るとか、オスがメスになるとか、ああいう発想がすごいですよね。独創性があってうらやましい。(発想という言葉が適切なのかは謎。)


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