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読書の記録です。

「ニンギョウがニンギョウ」

西尾維新/講談社

「――映画を見なければならぬ。十七番目の妹のために。」

「私には合計で23人の妹がある」
・・・シスプリですか!?
(説明しよう!“シスプリ”とはPSソフト“シスタープリンセス”の略である。突然12人の妹ができたら・・・という設定のギャルゲー。個性にこだわるあまり“おにいたま”“兄くん”“兄や”“兄チャマ”など、ありえない呼び方が会話を飛び交います!)
さて。読んだ後に何も残らない作品でした。奇妙な世界観はさておいて、西尾さん作品といえばお馴染みの言葉遊びが暴走気味だったような気もします。難解なことは必ずしも美徳だとは限らない。わかる人にだけわかればいい、という内側へのベクトルしか感じなかったのが残念。
最後に、この本の価格、実は1500円なのですが、400円も足せばハードカバーが買える値段であることを出版社様はわかっておられるのか。西尾さんの本ならいくら高くても売れると思っておいでか。西尾維新の本ならと思って買ったら、この薄さにこの内容。ファンの足元を見ているようなその姿勢が気にいらない。


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