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読書の記録です。

「ミステリマガジン700【国内篇】」

/早川書房

日本一位・世界二位の歴史を誇るミステリ専門誌“ミステリマガジン”の創刊700号を記念したアンソロジー“国内篇”。創刊当時から現在に至るまでの掲載作品から傑作短篇を多数収録。日本ミステリの精華を届ける。

ミステリマガジンは購読していないのですが、700号の中から選ばれた作品ってどんなのだろう?と興味がわいたので、読んでみました。全体的に昔の作品が多いなーという印象。あと、不思議な雰囲気のものも結構あったかも。前の「名探偵登場!」といい、ミステリーというカテゴリーの奥深さを感じますね。まあ、私は普通に謎解きがあるものが好きなんですけど・・・。笑。
読後から時が経過しているので、記憶に残っているものだけ・・・。
「寒中水泳」(結城昌治)これは結構昔の作品だったと思うのですが、構成がザ・ミステリーという感じで安心して読めたと思います。
「ドノヴァン、早く帰ってきて」(三条美穂)最後の仕掛けが、ミステリーといえばミステリーなのか。目が見えなくなった彼女。切ない作品です。
「クイーンの色紙」(鮎川哲也)消えた色紙を探せ!という話。途中まではおもしろかったんですがー。・・・裏かよ!まあ、そんな話です。
「閉じ箱」(竹本健治)とにかく不思議な話でした。わかる人にはわかるネタだったようで・・・。(オマージュみたいな感じ?)前から竹本さんの作品には、難解なイメージを抱いていたのですが・・・、ここまでわからんとは・・・。キララもシモな話だしなあ・・・。たぶん、これからも避けて通ります。笑。
「聖い夜の中で」(仁木悦子)子供が不憫だったけど、最後はハッピーエンドで良かった。子供の出てくる話は、後味が良い方がいいなーと思う今日この頃。
「『私が犯人だ』」(山口雅也)どこかで読んだことがあると思う・・・。大烏の「nevermore」を上手く取り入れた話。ある屋敷で教え子を殺した男は、屋敷を訪れた人々に殺人を告白する。しかし、人々は自分を無視し続け、やっと話が通じたと思ったら、話がかみあわない・・・。最後は脱力するような、少し薄ら寒い空気も残しつつ幕。
「城館」(皆川博子)皆川さんは、短編もすごいんです!幻想的な雰囲気にのまれそうになりました。私も女の子と一緒にモヤモヤしてたんで、燃えちゃって良かったです。笑。
「川越にやってください」(米澤穂信)米澤さんだー、と楽しみに読んだのに、???で終わりました。これも、わかるひとにはわかるネタだったようで・・・。残念!読書不足だなー。
「怪奇写真作家」(三津田信三)これは・・・、ホラーではないか!最後の追いかけられるところは、ハラハラしすぎて心臓に悪いったら・・・。これ、最後助かったからミステリーなのかしら?(たぶん違う)
次は海外篇。予約まだかなー。


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