「名探偵の呪縛」 本 2007年08月23日 東野圭吾/講談社図書館を訪れた「私」は、いつの間にか別世界に迷い込み、探偵天下一になっていた。次々起こる怪事件。だがここは、「本格推理」という概念の存在しない街だった。父上が、電車に捨て置いてあった本を拾ってきたのがこれ。読後、捨てた人の気持ちがわかりました。いまいち。“名探偵の掟”は、非常におもしろかったので、残念さも2割増し。そのー、これも本格に対する著者のスタンスというか、こだわりですよね。ですが、最後のオチまで想像がつく上に、トリックもなんだかなあというものばかりで、これでは主張に説得力が無い。続編ということですが、“名探偵の掟”を読んだあと、特に続きが欲しいとは思わなかったので、あれで完結していたのかと思っていました。読んでみて、やはり続編は不要だったと思わざるをえません。続編といえば、「幻夜」もいい勝負のつまらなさでした。読んだことを後悔しました。まだ読んでないあなたは、読まない方がいいでしょう。 PR