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読書の記録です。

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「短編宇宙」

/集英社文庫

最近、夜空を見上げていますか? 個性豊かな人気作家陣が「宇宙」をテーマに描くのは、無限の想像力がきらめく七つの物語。鬱屈した日々に息苦しさを覚えたら、この一冊とともに、いざ宇宙へ!

宇宙・・・ロマンです。時々宇宙に関する本を読みたくなります。難しく理解できないけど、そのスケールの大きさに救われる人って多いんじゃないかな。
「南の十字に会いに行く」(加納朋子)石垣島を旅する父娘。喧嘩しながらも旅を続ける彼らは、他の旅行者と思わぬ場所で一緒になる。予想を裏切るハートフルな展開ですが、私はあまり好きではなかったです。わざと母親が亡くなったかのように思わせる必要あります?自分が親を亡くしたからか、余計にそう思います。軽い伏線に使うのはデリカシーに欠ける。
「惑星マスコ」(寺地はるな)万寿子は仕事を辞め、姉の家で暮らしている。故郷を離れた地で、万寿子のことを宇宙人と呼ぶ子どもに、もう一人の宇宙人を教えてもらう。私たちも地球人という宇宙人なので、ワタシタチミンナウチュウジン。個人をカテゴライズするのって良くないよなあと思いつつ、便利だからざっとわけちゃいます。この人は優しい人、怖い人などなど。その人の中には色んな面があって、それがグラデーションになって、時々その色合いを変えながら存在しているんだってことは覚えておかないとな。
「空へ昇る」(深緑野分)大地に大人の指が2本入る穴があき、そこから土塊がふわふわと浮かび上がる。それはいつから始まったのか。これは不思議な現象なのか?学者たちの考察は続く。説明できないものは不思議ってことで良いのではないのでしょうか。終わり。
「惑い星」(酉島伝法)生まれたばかりの星は親元を離れ、独り立ちする。星たちの死と生の物語。星に感情があってな・・・っていうお話のコンセプトは面白かったです。独特の名詞が出てきて、とても読みにくかった。
「アンテュルディエン?」(雪舟えま)おれが思いを寄せている彼とお出かけ中に出会ったのは、世界的に有名な俳優だった。彼はおれたちにある予言を残す。BLはどうしたら良いかわからない、居心地の悪さを感じてしまいます・・・。
「キリング・ベクトル」(宮沢伊織)宇宙船で目覚めた殺し屋は、依頼人の少女を護衛することになる。SFでした。人間を3Dプリンタで作れる技術って恐ろしい。最後は予想外でした。彼が全ての命を奪えるようにしたのは、自分を殺して欲しいからではないのか~。
「小さな家と生きものの木」(川端裕人)宇宙の研究をしているぼくと、娘のひなた。星についてのお話から、ぼくたち家族の話まで。これは一体なんだったんでしょうね?オチもなく一番つまらなかったです。





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