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読書の記録です。

「青に捧げる悪夢」

角川書店

とびきりの謎、推理の極み。超豪華なラインナップで贈る戦慄のミステリー・アンソロジー。角川スニーカー文庫の「ミステリ・アンソロジー」「ホラー・アンソロジー」より単行本化。

ホラーテイストの短編が多かった・・・。がっくり。ヒットはありませんでしたが、印象に残ったものを。

“水晶の夜、翡翠の朝”(恩田陸)
お目当ての作品。のわりに、「麦の海に沈む果実」の話をすっかり忘れていました。幻想的な雰囲気が大好き。
“階段”(乙一)
階段をモチーフにした発想がおもしろい。しかし、始終妹のトロさにイライラしていた。ハッピーエンドは意外だった。
“闇の羽音”(岡本賢一)
あかんって、巨大昆虫は反則やって!蜂が迫ってくる臨場感と、うごめく幼虫のリアルさが気持ち悪い。個人的に少女の後半の盛り返しが好きだったので、残念な結末でした。
“ラベンダー・サマー”(瀬川ことび)
青春小説。ホラー的な題材を、明るくさわやかに仕上げているところに好感を持った。玄関をはいまわる音って・・・。すご・・・。


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