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読書の記録です。

「交響詩篇エウレカセブン 2」

杉原智則/角川書店 原作:BONES

ニルヴァーシュの操縦をめぐりエウレカとの間に心の壁を作ってしまったレントン。その孤独につけ込むかのように、アネモネが現れる。一方自らの心を閉ざし始めたエウレカは、コーラリアンの中へ吸い込まれていく。

う、うまい・・・。話自体は全然別物となってきたのにも関わらず、ポイントはしっかりおさえてあるのね。レントンとエウレカの仲違い。アネモネとエウレカ、もしくはジ・エンドとタイプ・ゼロの対比。そしてホランドの葛藤。ホランドと言えば、腕が!これはびっくりした。生えるとは考えられないし、このままなのかな。色々と動きが制限されてきそうです。
アニメは、視覚にイメージをダイレクトに伝えることができるけれど、小説はいかに読者の想像力を掻きたてられるかが勝負どころだと思います。そういう意味では、エウレカセブンの世界観を損なわずに、これだけのイメージを伝えてくるとはなかなかのもの。
途中、アメリカの自爆テロを彷彿とさせる展開はいまいち。これだけ時間がたっても、ある程度の不快感を感じたりするのは、思いのほか、この事件が私に大きく影響しているということでしょうか。
早くも、エウレカはレントンにメロメロになりつつあります。ま、あと2巻で終わらないといけないしねー・・・。


「きみは、確かに他の人とは違うよ」
「だって、いつでも、おれにとっては特別なんだから」


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