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読書の記録です。

「ゲームの名は誘拐」

東野圭吾/光文社

敏腕広告プランナー・佐久間は、クライアントの重役・葛城にプロジェクトを潰された。葛城邸に出向いた彼は、家出してきた葛城の娘と出会う。“ゲームの達人”を自称する葛城に、二人は勝負を挑む。

狂言誘拐といえば、映画「カオス」(原作は歌野晶午「さらわれたい女」)に似た雰囲気を感じました。オチは忘れてしまったのですが・・・。何せ中谷美紀だけを見つめていたので・・・。
途中までは予想がつくのですが、そこからさらに発展した真相解明は意外。最後の思わせぶりな終わり方も良かった。ぶちっ!て感じで切られてるんですけど。
映画化にもなってましたね。仲間由紀恵さんが娘役だったようですが、読後だと美人さんは美人さんでも少々大人っぽいなあという感想。当時は藤木直人さんを追っかけていたようで、映画関係の切り抜きがいっぱいあります。笑。彼はイメージ通りかな。
みなさん、頭がよろしいというのは良くわかるんですが、そのちょっと見下した感が鼻持ちならない。仕事ができる人ってあんな感じの考え方が染み付いてる気がする。どうすれば他人を出し抜けるのか考えてないと、そりゃ成功はしないだろうなあ。すごいと思う反面、そうはなりたくない(むしろなれない)と思う。
残念なことに、東野さんの手にかかっても誘拐モノにはいまいち魅力を感じなかった。個人的に、どのようにして現金の受け渡しをするか、とか、その他諸々の工作には興味が湧かないからかな・・・。


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