「館島」
巨大な螺旋階段の下に倒れていた当主の死因は転落死ではなく墜落死だった!?天才建築家・十文字和臣の死から半年後、関係者が再び死の舞台となった館に集まった時、新たな連続殺人が起こる。
嵐の孤島モノ。でも電話はつながります。
読んでいる時は、「おおお、そうだったのか!」と目からウロコの思いだったのですが、振り返ると建物仕掛けトリック特有の「この建物ムリあるよね」感があります。やっぱりね、ここまで大きいとね。まあ、現実に無理であっても、謎解きは綺麗にまとまっていて好きです。色々ネタをバラまいておいて、どれも直接的には関係無いっていうのがすごい。笑。ある意味動機においてのミスリーディング?
ちょっと疑問に思ったのが、探偵さんが解説してくれるのはいいのですが、彼女がいつ建物の謎に気付いたのか、という点。だって沙樹さんは、してないよね?う~、ネタばれになるのでこれ以上は書けない~。建物に関してはネタばれすると本当に興ざめなので、自粛。
独特のコミカルな掛け合いや、登場人物のみなさんがマイペースで、全体的にいい意味で軽い雰囲気を出しています。色々疑問に思っても「まー、いっか」という気分にさせてくれます。作戦!?
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