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読書の記録です。

「エンド・ゲーム」

恩田陸/集英社

「裏返さ」なければ「裏返される」。正体不明の存在と長年にわたり闘い続けてきた拝島親子。母が倒れ、最強の力を持つ娘・時子が残った。時子の前に現れた男「洗濯屋」は敵か味方か。

超能力者常野一族シリーズ3冊目らしいです。
「蒲公英草紙」も何がなんだか、という内に終わってしまったので、正直良く覚えていないのですが。笑。たぶん、前作とのつながりはそんなに無かったのではないかな。このシリーズ、カバーは好きなんですけどねー。
今回は、前に比べておもしろかったです。やはり、文体は重要だなあと。謎めいた人間関係と、隠された過去に興味をかきたてられます。前は「包む」人が主役でしたが、今回は「裏返す」人。いまいち、この概念が理解できないのは、私に想像力が足りないからなのか・・・!
しかしながら、最後はうやむやのにょろにょろーで終わってしまいましたね。笑。
途中までの盛り上がりはとても上手いのに、物語の落としどころがいまいちだなあ。
戦いに終わりはない。ということで、まだ続きそうな匂いがします。
・・・と書いた後に、ネットを巡ってみると「最終章」の文字がちらほら。「光の帝国」が未読なので、私の知らない暗黙の了解が存在するようです・・・。うーん、続きそうな気がしたのになあ。


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