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読書の記録です。

「町長選挙」

奥田英朗/文芸春秋

都下の離れ小島に赴任した精神科医の伊良部。島は折から町長選挙のまっただ中で、伊良部も島を二分する争いに巻き込まれてしまう。

お馴染みになってきたせいか、存在感が薄くなってきた伊良部先生。
今回は、VIPな人たちが主役。しかもほぼ実名のようなもの。特にライブドアは今裁判が泥沼化しているので、なんていうか、現実とつき合わせると変な感じ。
前2作は、共感が持てる部分が多少なりともあったのですが、今回は無かったなあ。死への恐怖は、結局、権力への固執。ひらがなを忘れることは無いし、一人勝ちしてつまんないなんて経験もない。美への執着は、まだわかるような気がするのですが、背景に職業に関する特殊な空気が流れているので、やっぱり別世界のような気がしました。
マユミちゃんのバンド活動の実態も明らかに。ううむ。若けりゃ誰でも、ミニが履けると思うなー。
・・・っと、ミニで思い出したんですが、今年の夏、デニムのミニが流行ってませんでした?ミニを履いているおねえさんを見かけると、ついつい下半身を観察しています。笑。えー、みなさま大変美しいおみ足でいらっしゃって、眼福眼福・・・じゃなくて、まあ、大体自信のある人が履くので納得なのですが、1人だけキョーレツなのを見かけました。ミニがぱつぱつなのは言うまでもなく。・・・三段腹。おなかのお肉がたっぷりとミニの上に乗っかってるんですよう。キャミから出た腕は、たっぷんたっぷんだったんですよう。こ、これはいかんだろう・・・!
服装は自由だと思うけど、これは、自粛するべきだと思った数少ない事例でした。
大きく脱線しましたが、最後の町長選挙が一番読後感のいい作品だったと思います。みんな棒倒しで決めちゃえばいいのに、っていうのは乱暴すぎるか・・・。でも、もっと、政治の仕組みがシンプルになればいいのにって思います。


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