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読書の記録です。

「逆説探偵」

鳥飼否宇/双葉社

綾鹿警察署・五龍神田刑事が、次々と起こる事件の謎に挑む!事件解決のヒントは、正体不明のホームレス十徳治郎が握る。あまりにも意外で皮肉な12人の真犯人とは!?そして、最後に残る物語最大の謎とは!?

表紙はダンボールとビニールシート。どっかで見たことあるパターンと、ホームレス。これ、読んだことあるかもと思っていたら、ここに載ってたものではないですか!シリーズものとは知らなかったなあ。正直、このパターンが続くのはしんどい。笑。2段構えの謎解きはおもしろい。タイトルからしてもう、ヒントみたいなもの。語呂がいいです。“ひとりよがりにストーカー”“猫も杓子も殺人鬼”とか。しんどいのは、後半、五龍神田君の的を外した推理。彼が得意気に推理を披露している時、すでに謎は解かれた後なんですよ・・・。か、哀しすぎる・・・!心が痛む。
事件や犯人にも、色々バリエーションがあって、設定は良かったですよ。最後の方は、じっとくの謎など山場があって盛り上がりました。メッセージに隠された意味、という点で、やはり“敬虔すぎた狂信者”が一番きれいにまとまっていたかな、と思います。というか、あれはダイイングメッセージじゃないですね!笑。すいません、感想間違えてます。何を思ってキーを叩いていたのやら。


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