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読書の記録です。

「十四番目の月」

海月ルイ/文芸春秋

スーパーで桑島樹奈の一人娘美有が誘拐された。身代金の引渡し場所のホテルで演奏していたピアニストの奈津子は、段々誘拐事件とかかわりを持つようになっていく。犯人はどうやって身代金を奪ったのか?

奈津子が事件の真相に迫る役割を担うことが、とても不自然だと思った。後半、突然事件について探りを入れ出すのも変というか。なんか、ひらめくポイントが良くわかんないし。関連性の無いエピソードを奈津子がなんで結びつけられたのか、結びつけようと思ったのか。
トリックは、期待するだけ損をします。2人だっただけ。それだけ。
まー、動機はわからんでもないですが、殺さなかったけど、家庭崩壊で美有ちゃんは情緒不安定になったし。結局無関係な子供を犠牲にしてるじゃん。巻き込んでるじゃん。復讐ならもっと他に方法があったんじゃないの?彼女なりの正義があったようですが、詭弁にしか聞こえない。釈然としないエンディングでした・・・。


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