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読書の記録です。

「サイン会はいかが?」

大崎梢/東京創元社

「ファンの正体を見破れる店員のいる店でサイン会を開きたい」若手ミステリ作家のちょっと変わった要望に、名乗りを上げた成風堂だが…。駅ビル内の書店・成風堂を舞台に、しっかりものの書店員・杏子と、勘の鋭いアルバイト・多絵のコンビが、書店に持ち込まれる様々な謎に取り組んでいく。

「配達あかずきん」に続く短編集第2弾!
本屋の謎は本屋が解かなきゃ!と頑張る店員さんたちが頼もしいです。よくぞここまでネタが続くもんだと思います。意外と続きそうですね~。本屋の裏側なんかは、相変わらず興味深いです。雑誌のレイアウトとか、付録とか~。そう、マンガを買った時に、時々レジでマンガのグッズをもらうのですが、これ困りますよね。しおりですらいらないってば。笑。ファッション誌の付録も、使えないものが多く、付録があるから買わないなんて時もあります。梱包したり、手渡したりする本屋さんも大変なんだな~。あからさまに迷惑そうな顔してすいませんでした。
全体的にほのぼのしつつも、表題作「サイン会はいかが?」はちょっとみぞおちに「うっ」とくる作品でした。うーん、あれはショックだろうなあ。一度失ったものは、もう戻ってこないことを思うと切なくなりました。「君と語る永遠」話とは全然関係ないのですが、そういえば広辞苑が欲しかった!ということを思いだした・・・。本当に欲しかったのか、自分。
嫌いなテイストではなく、むしろ好きなんだけれども、インパクトに欠けるのが残念。いまいち印象に残らないのです。


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