忍者ブログ
読書の記録です。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「七人の武器屋 戸惑いのリニューアル・デイズ!」

大楽絢太/富士見書房

「アタシは、今この時をもって、エクス・ガリバーを抜けるね」。呆然としているオレの前で、ミニィちゃんが怒った。ジャンがキレた。でも、イッコの決心は揺らがなかった。イッコは前へ走ってく。オレは…オレは、どうしたらいい!?

展開は多少想像がついてしまったものの(雑誌などの前情報により)、それなりに楽しんで読めた第5巻。ここで一部完・・・だったのですが、その後二部が3冊刊行されており、私の読書の遅さが露呈してしまっているという・・・。面目ない・・・。
正直なところ、物語が始まったときは、彼らが武器屋を卒業する可能性を思いつかなかったので、進む道が枝分かれしたことに驚きました。そんな私には、ノンの言葉が印象に残りました。そう、「やりたいことが見つからない人や将来に不安を抱える人が集まってできた店」だったということをうっかり忘れていたわけです。武器屋はゴールではなく、スタート地点だったんだ。たぶん、とどまることになっても、その場所を離れることになったとしても、終着点なんてないんだよな・・・。いつでも、どこにでも行けるよね・・・。と、なんだか自分のことも一緒に考えてしまったなあ。どこかにも書きましたが、新しい環境に飛び込むのはもんのすごいエネルギーを使うので、足踏みしちゃうんですよね。ふみふみしてるうちに、チャンスは逃げていくから、しっかり尻尾をつかまないといけないんだ。
と、いうメインテーマの裏で、あのとってつけたような悪役がビミョーでしたね・・・。あまりにしょぼい。しょぼすぎて、かわいそうになってしまいました。あまりに人格がおざなりというか・・・。ま、しょーがないか(ばっさり)。
たった八ヶ月の話とは思えないほど冒険していたよなあと、マーガスと一緒に感傷的になってしまいました。えーい、まだまだ冒険は続いているのだ。これからも暴れてくれるって信じてるからね!


「今宵の天使は、愛に飢えているー」

第5巻の影の主役はノンだと思います。いや、ホントに。




PR