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読書の記録です。

「Rのつく月には気をつけよう」

石持浅海/祥伝社

湯浅夏美と長江高明、熊井渚の3人は大学時代からの呑み仲間。毎回誰かが連れてくるゲストは、定番の飲み会にアクセントをつける格好のネタ元だ。酔いもまわり口が軽くなったところで盛り上がるのはなんといっても恋愛話で・・・。

借りた決め手は、料理!前読んだ「心臓と左手」の、グルメ描写が素晴らしかったので・・・。表紙がお酒だったから、これは料理がからむかな、という直感でした。ビンゴ!
飲み会のゲストの話から、隠された謎を暴くお話。正直、こじつけだな~と思う節が結構ありました。ありましたが、不可解な現象に関する説明としては、ばっちり!で、きれいにまとまっています。解決がこじつけっていうより、謎そのものからして無理があるって感じなのかな。「まあ、終わった話だからいいじゃん」ってなあなあな空気はなく、一定の距離を置きつつも、言うべきことは言う。そんなところは良かったと思います。・・・ただ、途中から怖くなってきちゃったんですよう。なんか、その行動に深い意味があったって、どうして言い切れるんだろうって。例えば、バレンタインのお返しに堅いパンをあげたのも、ぎんなん食べながらプロポーズしたのだって・・・、何気なくした行動かもしれないじゃないか。たとえ、そういう意味があったとしても、そんなまわりくどいことをしているってことは、相手が気づいたらめっけもん程度の心がまえではないのかと。もしかしたら、謎の行動を起こした当の本人も、気づきたくない心の動きがあったのかもしれません。それを、暴く必要があるのかな・・・?という気はします。考えすぎだわ・・・。
最後にー。グルメについて!ワインはわからないのでスルー。カキ、チキンラーメン、チーズフォンデュ、豚の角煮、ぎんなん、そば粉ホットケーキ、スモークサーモン、がおつまみとして登場します。そば粉ホットケーキは食べたことないけど・・・。カキ以外はいけます。チキンラーメンだって、乾麺のままばりばり食べます。ちなみに私、袋で食べる用にチキンラーメンをストックしてます。笑。作品の中では、「えーっ!」というリアクションだったんだけど、こうやって食べている人は結構いるはず。
・・・叙述トリックは、やっぱりずるいなあ、と思ってしまいます。


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