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読書の記録です。

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「ワーキング・ホリデー」

坂木司/文藝春秋

元ヤン・ホストが宅配便(特別仕様車)ドライバーに転身!?血気さかんな若者と所帯じみた小学生、親子と仕事と仲間によるひと夏の贈り物。

略してワーホリ。といえば、現地で働きながら語学留学することで、一時期流行ったなあーと思い出しました。
この題名が、上記と同じ意味を指すかどうかはわからないのですが・・・。子供がお父さんのところに留学するような感じでしょうかー。習うのは、語学ではなく男塾!みたいな。今回の主人公・大和は、元ヤンのホストが転職した宅配便のドライバーならぬリヤカーひきでございます。そんな彼の前に、昔の恋人が黙って産んだ子供が現れます。こんなシチュエーション、男性だったら誰でも想像つくのかなあ・・・?面倒見の良さといい、子供がかわいくってしかたなくなったり、大和という人は、もともと子供が好きで根が優しい人なんだなあと思いました。それか物語のご都合主義か。いや、そうとでも考えないと。普通ここまで情は移らないだろうからな~。それまで存在も知らなかったわけだし。
ハチさん便の仲間もいい人たちばっかりなんだけど、私はジャスミンが大好きでした。久しぶりにヒットしたオカマキャラです。笑。
これまでのように、連作ミステリーかな?と思っていましたが、これは違いましたね。親子の物語というか。予想は外れたけれど、いい話でした。最後に、進くんが駄々をこねるところは本当に良かった。
残念なところは、主人公が元ヤンという設定上の一人称・・・。正直なところ、ドン引きでした・・・。さっ、寒すぎる・・・!
毎回、坂木さんの職業に対する観察眼はすごいなあと感心させられます。今回は、宅配便のあれこれがいっぱい詰まっていました。私も一人暮らしの時には良く利用させてもらっていたなあ。ええと・・・本ばかり詰めた、鬼のように重い箱とか送ってごめんなさい・・・。


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